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2006年12月 9日 (土)

ハイブリッドカーの機構を知る

 モーターファン・イラストレーデッドvol.2の特集は「ハイブリッド車の実力」。一通り読んでみた。
 内容は、現在までに市販されたハイブリッドカーの仕組みについて、豊富なイラストで解説がなされている。あまり詳しくない人には現状の理解になるし、また詳しい人にはこれまでの復習になるだろう。主な解説はエンジンとモーター、変速機がどのように繋がっているのかに重点が置かれている。プリウス、インサイト、シビック・ハイブリッドをはじめ、エスティマ・ハイブリッド、レクサスGS450hや、トラック、バス、そして海外メーカーの乗用車にいたるまで、それぞれの機構の違いを知ることができる。これを読めば、ハイブリッドカーの動力伝達にはいろいろなバリエーションがあることがわかるだろう。ただし、解説がじゅうぶんとは言えず、機構を完全に理解するには想像力が必要だ。
 少々不満なのは、内容が動力伝達の機構(ハード面)にばかり重点が置かれていて、制御に関すること(ソフト面)についての記事が少ないことだ。そういう意味で、この特集はメカニカルエンジニア的視点・思考で書かれているといってもいいかもしれない。また、現在市販の車の記事ばかりで、研究中・開発中の技術についてはほとんど記述がなかったのが残念だ。例えば、インホイールモーターについての言及は一切見られなかった。
 一方興味深かったのは、トヨタのレーシングハイブリッドの記事だった。レクサスGS450hのスーパー耐久レース参戦車についてで、ハイブリッドカーでレースをやる意義、将来への展望といった点が、読んでて面白かった。
 特集の終盤では、ハイブリッドの鉄道車両にも触れている。車とは違った方法がとられていることがわかる。

 vol.1のディーゼルエンジン特集がよく書かれていたことを思うと、それに比べてこのvol.2はいま一歩という感じがしないでもない。もう少し解説文を洗練させて、もう一段わかりやすい内容にして欲しかった。
 さて、来週発売予定のvol.3は「サスペンション大図鑑」である。楽しみにしている。

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コメント

Vol.1、買って読みましたよ。かなり面白かったです。
いままでは、やれユニットインジェクションだコモンレールだのスペックとして言葉だけを知ってる感じでしたが、これのおかげでそれなりに理解出来ました。(触媒の話は難しくて敬遠してますが…) 嵐山でMTBツーリングするときに、クルマでボッシュの東松山工場の横を通るんですが、あそこでコモンレールつくってるんですね。以外に重要な所なんですね〜。

そうそう、ディーゼルではないですけど、来年VWが1.4TSIエンジンを導入するみたいですね。TSIとDSGの組み合わせ、かなり気になります。ま、当分買えないですけど (笑)。

投稿: ichico | 2006年12月11日 (月) 13:01

vol.1読みましたか。
僕もボッシュのコモンレール作ってるのが東松山だと知ってびっくりしました。

> 来年VWが1.4TSIエンジンを導入するみたいですね。
おお、そうなんですか。
小さいエンジンで最大限の仕事を引き出そうという心意気、個人的には好きです。
DSGと組み合わせるんでしょうか。楽しみです。
といっても、僕も買えないです。

DSGといえば、この本のvol.8で紹介されるみたいです。
vol.8の発売は5月。早く読みたい~。

投稿: Mさる | 2006年12月13日 (水) 00:13

いまの2リッターNAが、1.4TSIに置き換わって行くようです。やる気ですね、VWJ。でも今のエンジンを気に入っている人が困りそうな流れではありますが…。ゴルフに関してはDSG&TSIのモデルが出るみたいですよ。Vol.8、いまから楽しみだ〜!! 

投稿: ichico | 2006年12月13日 (水) 00:47

2Lを1.4Lにしてしまうのは、数字的に客のウケが悪いでしょうね。
しかし現実的に、1.4TSIにそこまでのパフォーマンスがあるんでしょうか。
興味深々です。

投稿: Mさる | 2006年12月13日 (水) 18:40

バスのハイブリッドでモーターを回生制動した際の電力は、『電気二重層』に蓄電するとか書いてあった?

投稿: びわ | 2006年12月15日 (金) 21:23

この本によれば、キャパシタ(コンデンサー)を使う市販車は日産ディーゼルのコンドル(トラック)だけだそうです。キャパシタの形式は電気二重層型とのこと。
バスのハイブリッドとしては、三菱ふそうのMBECSというのが紹介されてました。これは電池(やキャパシタ)+モーターという一般的な構成ではなく、アキュムレータ+油圧ポンプモーターという構成のハイブリッドシステムです。制動時に油圧をアキュムレータに蓄積し、発信時にその圧を使ってアシストするそうです。詳しいことは書いてないので、具体的な機構はよくわかりませんでした。アキュムレータについては、例えば
http://www.hyd-acc.co.jp/n2.html
に簡単な説明があります。

投稿: Mさる | 2006年12月16日 (土) 17:25

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