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2007年1月30日 (火)

フルカ峠に見る氷河の後退

 ヨーロッパアルプスなど世界各地の氷河を調査した結果、 氷河が融解するスピードが1980年代の3倍に達していることがわかったそうだ。

Yahoo!ニュース「氷河の減少、80年代の3倍…気候変動で環境も変化」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070130-00000004-yom-soci

 現在公開中の映画「不都合な真実」の中でも、世界各地の氷河が後退している状況について触れられている。僕らが去年スイスアルプスを旅したとき、氷河の縮小を目の当たりにしたから、この事実には実感がわく。

Img_2127s6_1
 この写真はローヌ氷河近くのものだ。フルカ峠からグレッチへ下る途中、僕が撮影したもの。「不都合な真実」では少しアングルが違っていたが、この場所の写真が一瞬映っていた。映画の中の写真も、左に見えているホテル・ベルヴェデーレが映っている。
 ちなみにローヌ氷河は、右の山肌と奥にある山との間にある。

 そのローヌ氷河を山の麓(グレッチ)から見たのが下の二つの写真。左が今回僕が撮った写真で、右が僕らが泊まったホテルにあった昔(おそらく100年位前)の写真だ。
Img_21842s6a_1
ごらんのとおり、今や昔の氷河の姿は見る影もない。現在の灰色に見えている部分は氷河ではなく岩肌なのだ。

Img_21812s6
 近くにこんな看板もあった。いつの頃を描いたものかはわからないが、氷河がすさまじいことになっている。きっとこれは誇張ではなく、かつてはこれ程までに氷河が麓にまで迫っていたのだと思う。

 これを見てしまうと、本当に氷河は減少し、後退していっていることにいやでも気付かされる。そして、今こうしている間にも氷河は後退し続けている。
 これが地球温暖化の影響なのか。たしかにそう言われている。僕には本当のところはわからないけれど、氷河の後退、それはまぎれもない「真実」なのである。

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