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2009年11月 9日 (月)

モーターショー09 report3:FCV編

 東京モーターショー2009レポート第3回。燃料電池車(FCV)の中で気になったものを紹介しよう。
 
 
スズキ
Img_7364s6 SX4の車体を使って作られたSX4-FCVを出品。燃料電池自体はGM製である。このクルマの特徴としては蓄電装置としてLiイオンバッテリーではなく、キャパシターを搭載しているところ。減速エネルギーを電気エネルギーに変換してキャパシターに充電。発進・加速時に燃料電池の電力とミックスして走る。
 外観上はフロントバンパーに大きく開いたエアインテークが目を引く。このことについてスズキの説明員に質問してみた。すると、これはやはり冷却用のエアインテークとのことだ。何を冷やすかというと、燃料電池とモーターである。これらを水冷するのだという。燃料電池とモーターとでは発熱量が異なるので、水冷回路を2系統にしてそれぞれを別個に冷却するシステムとしているのだそうだ。たしかにエアインテークの奥にはラジエーターが見えていた。それにしても、燃料電池ってのはそんなに熱をもつものなんだね。

 スズキはSX4の他にも、スクーターとセニアカーの燃料電池モデルを展示。写真の奥に見えてるのがそれだ。
 バーグマン フューエルセル スクーターは現在海外で市販されているバーグマンをベースとして作られたもの。700気圧高圧水素タンクを搭載したのは二輪車初とのことだ。航続距離は350kmと発表されている。
 燃料電池セニアカー MIOは54%メタノール水溶液を燃料としている。カートリッジ式の燃料補助ボトルを使って後続距離を伸ばすことも可能。すでに2008年11月から静岡県で実証試験を実施中とのことだ。

 
 
ダイハツ
Img_7480s6_2 PMfLFCという、ダイハツが独自開発した燃料電池に注目!
 PMfLFC(Precious Metal-free Liquid-feed Fuel Cell)とは、日本語にすると貴金属フリー液体燃料電池。従来の燃料電池は高価な白金を使わざるをえなかったが、PMfLFCでは代わりにコバルトやニッケルといった比較的安い金属を使うことでコスト削減が可能となっている。それを可能にしたのは電池内の環境を酸性からアルカリ性にするという逆転の発想。このPMfLFC、性能・実現性ともにきわめて高いとのことだが、果たして…?

Img_7470ss6_2 会場ではPMfLFCを搭載した模型が走り回っていた。大きさはラジコンぐらい。燃料は水素ガスではなく、非炭素系液体燃料(ハイドラジン(ヒドラジン)水和物など)だ。模型の後部(写真では右側)の透明な部分に液体が入っているのがそれなのだろう。

Img_7482ss6 模型はモーターショー開催中、ずっと走り続けているらしい。見ている間にも走行時間と走行距離が加算されていた。走行距離578kmってスゲーな。

 
 
ホンダ
Img_7361s6 FCXクラリティである。このクルマ自体はもはや新しくはないのだが、注目なのはボディカラー。そう、ホワイト
 FCXクラリティは既にリース販売がされ世の中には複数台存在しているが、それらは全て「スターガーネット・メタリック」というえんじ色っぽい色である。このホワイトは東京モーターショースペシャルペイントなのだ。

Img_7257s6 白いFCXクラリティはこれが初お目見え。大きく見えるし、それに高級車っぽく見えると思うのだがいかがかな?

 
 
 燃料電池車はトヨタなども出しているが、コスト面や燃料供給インフラ面などの課題があって普及するにはまだまだ時間がかかるだろう。しかしダイハツのPMfLFCのような新たな技術が確立されれば、今後その普及が加速することもあるのかもしれない。燃料電池に関して異業種からの技術提案だってあるはず。そのあたりも含めて長く広い視野で見守っていく技術といえよう。

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