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2010年3月23日 (火)

エンジンオイル選びを考える(1)粘度

 エンジンオイルについてネットで調べてたら、こんなページを見つけた。

エンジンオイルの粘度と粘度指数
http://www.geocities.jp/bequemereise/viscosity.html

 著者は工学博士の太田安彦氏なので内容は信頼できるだろう。
 じっくり読んでみて、とても勉強になった。これをもとに、オイルの粘度について自分なりに要点をまとめておこうと思う。
 
 
~SAEの粘度表記「●●W-▲▲」について~

・前半の「●●W」の意味
 ・エンジンを始動できる外気温の下限を表す指標
 ・始動時(エンジンが温まっていない状態の時)にどの程度早くオイルが各部に行き渡るかという指標
 ⇒値が小さい(=粘度が低い)ものほど、始動時の部品磨耗が少なく、始動直後の燃費低減にも繋がると考えられる

・後半の「▲▲」の意味
 ・油温 100℃(エンジンがじゅうぶんに温まった状態)のときの粘度の大小を表す
 ⇒値が小さい(=粘度が低い)ものほど、エンジン出力、レスポンス、燃費はよくなると考えられる
  ただし、エンジンが指定する値より小さい値のオイルを使用するのはNG

 ちなみに運転中のエンジン内部の温度は、冷却系が正常に機能していれば外気温の影響を大きくは受けない。冷却機能は水温計でチェックできる。(最近のクルマは水温計がついてないものもあるが。)
 
 
~選ぶならどの粘度がベストか~

 ルポGTIの場合、メーカーが推奨するのはVW503規格に適合したオイル。そのSAE粘度はというと0W-30、0W-40、5W-30、5W-40、10W-30、10W-40だ(※)。このうちどれがベストかといえば、0W-30になるだろう。
 サーキット走行のような特殊な運転をしてエンジン水温が上がるようなことをしないかぎり、0W-40は必要ない。(真夏の渋滞でも水温が上がることもありうるのだろうが、僕のルポに関してはそのようなことはこれまでに一度もない。)0W-30の方がレスポンスや燃費の面で有利だと考えるべきだ。
 また、5W-や10W-よりも、0W-を選ぶべきである。寒冷地であろうとなかろうと、冬であろうと夏であろうと、始動時の磨耗低減に繋がるのだから。(もちろん、より気温の低い条件ではその効果は大きい。)
 他のクルマに関しても、メーカーが指定する粘度範囲内で最も粘度の低い(値の小さい)オイルを選ぶのがベストと言える。少なくとも、前半の「●●W」は(どんな運転をするにしても)一番小さい値を選ぶべきだ。

※参照
 メーカーアプルーバル(メーカー承認) - MOTUL
 http://www.motul.co.jp/fact_sheets/maker_approval.html
 
 
~オイルでどのくらい燃費がよくなるの?~

 太田博士によれば、「潤滑油の選択によって燃費改善を図るのは最大で3%」なのだそうだ。

エンジンオイルの低粘度化と燃料消費低減
http://www.geocities.jp/bequemereise/viscosity3.html

 そう、たったの3%、しかも最大で。
 僕のルポの去年1年間の平均燃費は14.1km/Lだった。これの3%というと、0.423km/L。これはもう、ほとんど誤差のようなものだ。運転の仕方や環境によってこんな値はすぐに違ってきてしまう。
 というわけで、過剰な期待はしないほうがいい。「オイルを変えたら燃費が良くなったのを実感した」なんて話も、しっかりとした検証をした上でないと言えることではない。もちろん、実際に燃費が良くなることはあるのだろうけど、ね。
 
 
―――
 
 
エンジンオイル選びを考える(2)化学合成油
エンジンオイル選びを考える(3)銘柄比較

(追記 2012.3.29.)
エンジンオイル選びを考える 2012

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