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2011年6月

2011年6月30日 (木)

「オペレーション・クルマの仲間たち」に参加して被災地を視察

 東京から地震で被災した宮城県までをクルマで往復してきた。「オペレーション・クルマの仲間たち」という東日本大震災支援活動にボランティアとして参加させていただいたのだ。
「オペレーション・クルマの仲間たち」はモータージャーナリストの清水和夫さんが中心となって東日本大震災発生後に立ち上げられたもの。これまで、ボランティアのお医者さんたちが被災者の家々を回って訪問医療を行うための足(=クルマとドライバー)を提供する活動を続けてきた。その活動もこの7月初めで終了を迎えることになり、前線基地を引き払うのに伴い、滞在に必要だった物資と被災地で活躍したクルマを東京に引き上げることになったのだ。僕は清水さんがブログでドライバーを募集しているのを知り、応募したところ、採用されて今回のこの任務を担当することになったのだった。
 

 6月27日月曜日、朝7:30。スタッフの方ともう一人のドライバーと僕の3人でスバル フォレスターに乗り都内を出発。運転を交代しながら東北道をひた走る。福島県内の東北道は5月2日に走って以来だが、道がよくなっているのに気付く。あのときはクルマがボワンッと跳ぶような段差があったのだが、そんな段差はほとんどなくなっていた。どうやって直したのだろうかと思うほどだ。
Drcar04 13:00。東北道を築館ICで下り、前線基地となっていた宮城県栗原市のアパートに到着。

Drcar05駐車場にはホンダのフィットハイブリッドがあった。

Drcar01_2簡易ベッドや水、保存食などをフォレスターとフィットに積む。

 一段落したところで栗原市内のファミレスで昼食。内陸部にあるこのあたりは全く地震の被害などが見当たらない。ごく普通の生活がある。
 昼食後、フォレスターとフィットに分乗し、被災地視察に向かう。女川まで行ってみることにする。
 一般道を南下。登米市のあたりに来ると、ところどころ道が荒れている。降り続く雨で大きな水たまりもあった。こういう道ではフォレスターのようなクルマはとても頼もしい。それ以外に震災の被害らしきものは、お地蔵さんが倒れていたのと、潰れたたくさんのクルマが集積されているのを見かけたくらいだった。
 三陸自動車道に入り、石巻へ南下。スタッフの方の話によればここまで津波は来ていたのだそうだ。ニュースで見た高台の自動車道というのはこの道路だったようだ。道路から平野が見下ろせる。しかしほとんどきれいになっていて、被害を想像するのは難しい。遠くの方にうずたかく積み上げられた瓦礫がわずかに被害を物語っている程度。実際のところは浸水して住めなくなった家もあるのだというが。
 Ishinomaki01 三陸自動車道を下り、石巻市街に入る。ここも以前は瓦礫がいっぱいあったそうだ。しかしその面影はまったくと言っていいほど見当たらない。普通にお店も開いているし、クルマも走っている。少し違うといえば、女川方面から自衛隊の車両が何台もやってきていたこと。みな、復興支援の車両だった。
 写真は「がんばろう!石巻」の大きなメッセージを掲げていたのが印象的だったドコモショップ。

 市街地から離れ仮設住宅が並ぶ一角を見つつ、JR石巻線に沿って女川を目指す。石巻線は石巻-女川間が運行休止中。線路を補修している場面を見かけた。

 少し高台になった場所から下っていくと、突然目の前の風景が変わった。そこに広がっているのは荒廃した灰色の風景。その中に僕らは入っていった。なにか非現実の世界にやってきたかのような、胸を締め付けられるような感覚。テレビなどで見てはいたが、その場所に自らの身を置くというのは全く違う。
 言葉が出ない。

Onagawa03 むき出しになった鉄骨とボロボロの外壁。横倒しになった建物。「旅館」と書かれた建物もあった。津波が来る前は観光客で賑わっていたのだろうか。
 女川港の手前で高台に上がってみた。そこには町立病院があった。さすがにここは被害を免れたのかと思いきや、津波はここまで来たのだという。言われてみれば、この案内板などはへし折れている。津波の高さは想像を絶している。

 駐車場から港の方を見下ろしてみた。その景色をパノラマ合成したのがこの写真。左に見えているのが女川港だ。
Onagawa15
 もう一枚。1枚目の場所よりも少し右の方から見た景色である。正面奥と右奥は高台になっていて、津波に飲まれた家と助かった家との境が見て取れる。
 瓦礫はかなり片付けられているとはいえ、衝撃を受けずにはいられない光景。
Onagawa16
 
 
Onagawa01 ここには街並みがあって、人々の生活があったはずなのだ。それが一瞬にして…。

Onagawa14 僕らは港の方へ行ってみることにした。道路は仮設のものなのか、砂利道でかなりデコボコしている。(写真は反対方向を映したものだが、道路はこういった感じである。)ダンプカーが多く行き来していた。

Onagawa08 港のはずれにクルマを停め、少しだけ歩いてみた。津波に飲まれたクルマがまだこうして残されていた。こういう無残な姿を見るのは心が痛い。

 
 
Onagawa06

Onagawa09

Onagawa13_3

 現地には独特のにおいが漂っている。潮のにおいの他に木や何かの腐ったようなにおいと、何かわからないいろんなにおいが混ざっている。これは現地に行ってみなければ感じられないものだ。

Sanrikudou01 時刻は16:30。帰路につくことにした。三陸自動車道の鳴瀬奥松島ICでは料金所渋滞が発生。被災者は無料で通行できるが許可証を提示しなければならない。そのため一般レーンが渋滞するのだ。僕らも支援車両ということで許可証を提示するために一般レーンに並んだ。三陸自動車道は料金所を出てからもところどころノロノロ渋滞だった。
 23:30、東北道を順調に走行し東京に到着。無事に任務完了。責任を果たせてホッとした。

 わずか一日だったけど、被災地支援活動のお手伝いができてよかった。被災地の現状も部分的ながらも知ることができた。被災地はいま、元の生活を取り戻しつつある場所と、いまだ大きな傷跡を残す場所がある。それを自分の目で確かめたことの意義は大きかったと思う。またスタッフの方からは被害についてや、ボランティアのあり方についてなど、道中いろいろなお話が聞けた。
 地震発生から3ヶ月以上が経ち、求められる支援も変化してきていると思う。自分になにができるのか、今後も考えていきたい。
 
 
■リンク

Facebook|東日本大震災支援活動「オペレーション・クルマの仲間たち」モビリティ21
http://www.facebook.com/m21kurumanonakamatachi

【みんカラ】頑固一徹カズです!|清水和夫公式ブログ
http://minkara.carview.co.jp/userid/360795/blog/

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2011年6月26日 (日)

ニュル24とインディとRR全日本

 この週末はニュルブルクリンク24時間耐久レースインディカーシリーズ第8戦アイオワ自転車ロードレース全日本選手権が開催された。いずれもネットのライブストリーミングで観戦。さすがに全部はくまなく観れないけどね。今回もまた、ツイッターを見ながら盛り上がったのであった。

 ニュル24は市販車ベースのレーシングマシンが文字通り24時間走り続ける競技。24時間レースといえば先週行われたル・マンがあるけど、あちらに比べるといくぶん庶民的なクルマが出てたりする。とはいってもトップカテゴリーはフェラーリ 458イタリアとか、ポルシェ 911GT3とか、アウディ R8とか、ランボルギーニ ガヤルドをベースにした凄いやつら。でもそれだけじゃなく、下部カテゴリーには身近なクルマも走ってたりする。ライブストリーミング映像を見てるといろんなクルマが映るのでクルマ好きにはたまらない。それはデビューしたてのMINIのクーペだったり、シビックTypeRだったり、オペルのマンタだったり。もう、見飽きない。ずっと見ていたい。けど24時間も見ていられない、という。実はこうしてブログ書いてる今も走り続けているのだけど。

 インディカー第8戦アイオワは、昨日の朝に飛び込んできたビッグニュースで見る気になった人も多いのではなかろうか。それは、佐藤琢磨が予選でポールポジション獲得、というもの。これは日本人初の快挙だ。いや、ほんとこれは凄いことで、15年くらいインディを(CART時代も含めて)見続けてる僕は、考えれば考えるほど凄いことだと思えて、興奮を抑えられなかった。
 今日は決勝のレースが行われ、中盤までいい走りを見せていた琢磨だったんだけど、まさかの単独クラッシュ!!オー、ノー!!優勝のお楽しみは次回以降に。

 全日本ロードレースは、今年は岩手県の八幡平で開催された。海外で活躍する別府史之、新城幸也、宮澤崇史らも参戦。ストリーミング映像はかなりアマチュア品質で見にくかったけど、レースは白熱。最後はゴールスプリントをフミ(別府)が制し優勝。全日本チャンピオンのホワイトジャージに袖を通すこととなった。2位はユキヤ(新城)、3位にBSアンカーの清水都貴、4位にはシマノの西薗良太が入った。フミやユキヤの力は他の日本人よりやはり飛びぬけている。チーム力をもってしても勝てなかったアンカー、シマノほかの選手達にはあえて渇!としておきたい(西薗はよくやったと思うけど)。
 しかしフミが日本チャンピオンになったということで、今後のヨーロッパでのレースで日の丸ジャージを着た彼の姿が見られると思うと楽しみである。ブエルタには出るようなので、要チェックだ。

 というストリーミング観戦三昧の今日。ネットで見たい映像が見られるというのはイイ時代になったね。

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2011年6月21日 (火)

『2011年版 間違いだらけのクルマ選び』

『間違いだらけのクルマ選び』が復活。早速買ってきた。
 僕はこのシリーズを毎年買ってたわけではないけど、復活と聞いて読んでみたくなった。最近の日本メーカーの不甲斐無さを“巨匠”徳大寺さんがどう思っているのかも知りたかったし。

 内容は徳大寺さんと島下泰久さんとの共著になった。島下さんの自動車評にはかねてから共感するところが多いので、個人的には歓迎。ただ、個別の車種についての評論が全て島下さんによるものだというのはちょっとだけがっかり。巨匠も少しは書いてほしかったなー。とはいえやはり巨匠の存在感もバッチリ。コラム的なものながら、歯に衣着せぬ評論は健在だ。フィアット500ツインエアの話題から日本と海外のクルマ事情を端的に語っている「はじめに」は多くの人に読んでもらいたいと思う。
 島下さんの評論には概ね同意。多少、それは個人的な嗜好の問題では?と思うような批評もあるけど。個々のクルマのダメなところはズバッとダメ出しをしてるし、いいところは素直にいいと書いている。

 今回のシリーズ復活、徳大寺さんの評論が読みたい人にとっては期待はずれだろうし、物足りないに違いない。が、純粋にクルマ批評として読めば、じゅうぶん楽しめる本になっていると思う。

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2011年6月12日 (日)

感動のル・マン2011

 ル・マン24時間レースがさきほどフィニッシュを迎えた。

 今年も日本ではテレビ放送はなし。なので、ライブストリーミングを見ながらツイッターでネット上のみんなと盛り上がるという観戦方法。
 息詰まる僅差の争いの末、プジョーを抑えて優勝を獲得したのはアウディだった。そのクルマをドライブしていたアンドレ・ロッテラー選手のヘルメットには「SAVE JAPAN」の文字が。彼と彼のチームメイトである、ブノア・トレルイエ選手は日本国籍の登録で出走していたのだ。いわば日本を代表してル・マンに挑んでくれていたのだった。そんな彼らが優勝。日本人としてとても嬉しい。
 そして、日本人として唯一参戦していた中野信治選手(@shinjinakano24)もフィニッシュドライバーを務め、見事完走。ラストラップでマシンから白煙が上がり、ハラハラさせるという演出(笑)までしてくれた。中野選手はレース中にツイートもしてくれてチームの状態とか現地の様子も伝えてくれていた。完走は応援していた僕も嬉しい。
 また、日産エンジンを積んだマシンがクラス優勝を成し遂げた。ジャパンパワーもがんばった。

 ル・マン24時間レース、とてもおもしろかった。そして感動をもらった。
 やっぱル・マンいいね!最高だよ。来年がまた楽しみだ。

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2011年6月 7日 (火)

ルノー・ウィンド!

Wind_01
 わお!ルノー・ウィンド!

 5日(日)に横浜元町で行われた日本初のF1公道走行イベントRed Bull Energy for Japanでの一コマ。石畳がよく似合う。

 このクルマ、日本にはまだ正規輸入されていない、とっても貴重なクルマなのだ。
 ヨーロッパで発表になったときから僕はこのウィンドのことが気になっていた。トゥインゴをベースにしたコンパクトなオープンカー。そう聞いただけでワクワクしないわけがないじゃない!しかも写真を見たらおもしろい形をしてて。ヘン、といえばヘンな形なんだけど、実に個性的で心惹きつけるものがある。

 今回はそんなウィンドの実車を思いがけず日本導入前に目にすることができたわけだ。
 で、実際見てみるとやっぱイイ。サイズは手頃、デザインは魅力的。

 ほ、ほしい!

 おっと、ヤバイヤバイ。これは危険だ(笑)。
 日本への正規輸入は今年の夏頃らしい。え?だから何?いえいえ、買いませんよっ。
 
 
Renault Wind - Roof demo

わずか12秒でオープン!

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2011年6月 5日 (日)

F1が横浜元町を疾走!!

 日本の公道をF1が走る!
 そんなイベントがあると聞いたら見に行かないわけにはいくまい。場所は横浜元町、そのショッピングストリートを走るってんだから。日本の公道をF1が走るのは史上初のことである。
 Red Bull Energy for Japanと銘打たれたこのイベント、その趣旨は「東日本大震災で被害を受けた日本にエナジーを届けるべく、急遽2010年F1世界選手権の優勝チーム“Red Bull Racing"によるショーラン(デモンストレーション走行)」(Red Bullホームページより)を行うというものである。F1で日本を元気にしよう!ってとこかな。
 ドライバーを務めるのはスクーデリア・トロ・ロッソ(レッドブル・レーシングジュニアチーム)のセバスチャン・ブエミ。現役F1ドライバーがこの日のために日本に来てくれたのだ。

 午前6:50、イベント開始の2時間あまり前に僕は元町入りした。既に会場となるショッピングストリートにはたくさんの人が集まり始めていた。早めに来て正解だった。というかギリギリ。なんとか最前列を確保する。
Redbull_f1_03 イベント開始の9時に近づくにつれ、どんどん人が集まってくる。みんなどこで聞きつけて来たのやら(笑)。たいへんなことになってきた。
 そしてこの道をF1が駆け抜け行くのかと思うとワクワクドキドキ。
 狭い道だ。しかも石畳。大丈夫なのか?

Redbull_f1_06 9:00。いよいよ待ちに待ったイベントの開始だ。
 モータースポーツ実況でおなじみのピエール北川さんがマイクを使って会場を盛り上げる。セバスチャン・ブエミが紹介されると大きな拍手が。
 そしてパレードが始まった。ブエミがインフィニティM56に乗って登場!

Wind_02 続いて林文子 横浜市長がルノー・ウィンドに乗って登場。今回のイベント実現は林市長が是非やりたいということで実現したとのこと。なんて素敵な市長なんだ。ありがとうございます!
 ちなみにこのウィンドというクルマ、日本にはまだ正規輸入されていない。さっきブエミが乗ってたM56も輸入されてはいない。僕も含め、多くの人が初めて目にしたことだろう(もっとも、そのことに気付いてない人が大半だったようだが)。

 さあ、遂にF1走行の時間がやってきたぞ。
 ここでちょっと残念なおしらせ。予定では2往復するはずだったのだが、あまりに人が集まりすぎてしまったために1往復だけに変更することになったとのこと。
 うわー、残念。
 貴重な瞬間を見逃すな!

 ブォォォォォォォン。道の向うの方でエグゾーストノートが聞こえた。来るぞ。

Redbull_f1_04_2
 
 
 キター!

 
 
Redbull_f1_08

Redbull_f1_07

Redbull_f1_05

 なんともいえない甲高いエグゾーストノートが耳に、身体全体に響く。以前聞いたことのあるインディカーのそれとは明らかに違う。エンジンがまるで鳴いてるような官能的なサウンドだ。シビレル~!

Redbull_f1_02 タイヤスモーク!

Redbull_f1_01
 Y e a h ! ! ! ! !
 
 
 
 あっという間に終わってしまった。
 もっともっと見たかった。もっともっと音を聞きたかった。
 でも今日はこれにて終了。続きは鈴鹿で、ということかな。いやー、ほんとF1グランプリを見に行きたくなったよ。
 そして1週間後にカナダGPを控えてるにもかかわらず日本に来てくれたブエミ選手に、改めてありがとうを言いたい。これから応援するよ!

 僕は今回、初めて動くF1に接したのだが、一気にとりこになってしまった。想像以上にすばらしかった。またこんなイベントが日本であるといいね。

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