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2014年10月13日 (月)

満喫!東京モーターフェス2014(3)

 お台場で開催された東京モーターフェス2014。(1)(2)につづいて最終回となる(3)をお届け。いよいよ、試乗車を運転するぞ。

話題の最新EVをドライブ
Img_4419s6 今回、ドライブする試乗車として選んだのはこのクルマ。BMW i3だ。
 i3は2013年11月に欧州で発売され、日本では今年の4月に発売されたばかり。カーボン・ファイバー強化樹脂(CFRP)製のパッセンジャー・セル(ライフ・モジュール)とアルミ製シャシー(ドライブ・モジュール)を組み合わせた車体に、バッテリーとモーターを搭載。リアに搭載されたモーターが後輪を駆動する。今回の試乗車はモーターに加えて発電用ガソリンエンジンをリアに搭載したレンジ・エクステンダー装備車で、価格は546万円(消費税込)。ボディカラーはソーラーオレンジ。
 てなことは後から調べたのであって、試乗する時点では、i7と並び世界中で話題のBMWの最新型EV、というくらいの予備知識しかなかった。今年の東京マラソンでオフィシャル車両として走っていたり、都内で走っているのを一度だけ見かけたことがあるくらいだ。レンジエクステンダーモデルがあることは、乗り込んでから助手席のBMWのスタッフさんに教えてもらって初めて知ったのである。i3に試乗できることを事前にわかっていれば、予習してきたのにな。
R10253112s6 まずはメイン会場に展示してあったアイオニック・シルバーのi3でエクステリアデザインをチェック。
 リアはブラックのハッチにランプ類が埋め込まれた独特のイメージ。

R10253202s6 フロントのキドニーグリルはふさがっている。

R10253172s6 ブリヂストンが新しいコンセプトのもと開発した細身の19インチ大径タイヤ、ECOPIA EP500。サイズは155/70R19 84Q(レンジ・エクステンダー搭載車のリアは175/60サイズ)。このタイヤが完成したからこそ、i3の今の性能が実現できたともいえる。

R10253182s6 タイヤ幅は今時の軽自動車並みに細い。

R10253402s6 後ろから車体下部を覗いたところ。アンダーパネルが貼られているのは空気抵抗低減を狙ってのものだろう。そもそも車体を前後に貫くプロペラシャフトやエンジン排気管がいらないので、シャシー中央部はそれ自体がフラットなのかもしれない。中央部にあるのは直方体のバッテリーだし。
 なお、レンジ・エクステンダー搭載車の場合は、マフラーと排気管が装備される(らしい)。

未来的なインテリア
Img_44152s6 それでは、試乗車に乗り込むとしよう!
 観音開きのドアを開けて乗り込む。運転席からの景色がこれ。なんといっても、このメーターが特徴的。スマホみたいな四角い液晶画面があるだけ。あまりにあっさりとしている。左に見えているのは、ナビやクルマの状態を設定・表示するiDriveの画面。
 ハンドルコラムから右上に生えているのがシフトスイッチ。手前の「START/STOP」スイッチを押すと、システムがオンになる。オンになったからといって、もちろんエンジンが始動するわけではない。シフトスイッチの先端のレバーダイヤルを奥に回すと「D」レンジに入る。下に回すとリバース。上についてる「P」を押すとパーキング。
 パーキングブレーキはシート脇のセンターコンソール(写真には写っていない)のスイッチを押すことでロックと解除ができる。ロックをしたままでも「D」レンジに入れてアクセルを踏むと自動的に解除される仕組みになっているそうだ。
 ちなみに、シート位置の調整は電動かと思いきや、昔ながらの手動で調整するタイプだった。軽量化のためか?

Img_44162s6 メーターパネル。ほんと、素っ気ないというか、シンプルというか。車速は数値をデジタル表記。その下の半円はバッテリーの放充電状態を表示するバー。放電の時(加速時)は右に、回生充電(減速時)は左にインジケーターが振れる。
 最下段の表示について。左のグレーのバーが燃料計。今は満タン。その右の「85km」というのが満タン・満充電にしてからここまでに走った距離(ってスタッフの人は言ってたけど本当かな)。その右のブルーのバーがバッテリーの残り電力。2/3くらい残っているのがわかる。そして、一番右の「62km」と表示されているのが、電気だけで走りきれる航続可能距離。荒い加速を繰り返すような運転をしてもこれくらいの距離は走れるのだという。
 ガソリン満タン、バッテリー満充電で走れる距離は約300kmとのこと。エンジンはバッテリーの容量が少なくなってきた時の他、ダッシュボード中央のiDrive画面上の操作により始動でき、発電を開始するという。エンジンは発電のみで、車輪の駆動はしない。

なめらかな加速が気持ちいい
 さて、試乗開始。
 ブレーキを踏んで、「START/STOP」スイッチを押す。パーキングブレーキを解除。シフトスイッチを奥に回して「D」に入れる。ブレーキペダルから足を放す。が、クリープがないのでクルマは動かない。ゆっくりとアクセルペダルを踏み込むと、スルスルーっと前に出た。アクセルを戻すと回生充電開始。ブレーキを踏まずとも0km/hまで減速して止まる。
 僕は以前、三菱のi-MiEVを運転したことと、テスラ ロードスターの助手席に乗せてもらったことがあり、電気自動車ならではのアクセルコントロールというものを体験してはいるが、当然ながら慣れるほどは乗っていない。そのため、今回はつい前方に赤信号があるとアクセルを必要以上に戻してしまい、止まりたい位置よりもだいぶ手前で止まりそうになってしまうことがあった。止まりたい位置に止まるには、慣れが必要である。
 今回、試乗コースが渋滞していたため、坂道発進を余儀なくされる場面があった。斜度は5%程度だろうか。i3はこの程度の坂道発進も問題はない。停止状態からブレーキを放してもクルマは後退しない。余裕をもってアクセルペダルへと踏み替えればいい。スタッフさんの話によれば、急な坂道では後退することもあるが、そういう急斜面ではパーキングブレーキをかければよいとのこと。そうか、パーキングブレーキはアクセルペダルを踏むことで自動解除されるのだったな。
 渋滞を抜け、やっと普通に走れる場所へ来た。路面の凹凸がゴトゴトと車体に伝わる。路駐車両を追い抜く際に、わざとセンターライン上のキャットアイを踏んでみた。ドッドッドッドッドッ。大径タイヤの影響か、独特の振動の伝わり方をするように感じる。乗り心地が悪いわけではないが、少し硬い。しなやかとは言い難い。
 コーナリングはどうか。時速40km程度では特に不満なし。ハンドリングは自然だ。
 赤信号・停止状態から青信号に変わり、加速。スムーズに加速していく。また赤信号につかまったので、もう一度0km/hから加速。今度は少し強めに踏み込んでみた。おお~。力強く、そしてなめらか。これは気持ちいい。静かに60km/hくらいまでストレスなく加速した。これぞまさにBMWのシルキーな走り(他のBMWは運転したことないけど(笑))。
 コースの途中で同乗者と交代し、後部座席にも乗ってみた。足先が前席の下に入らないのはちょっと窮屈で不満だが、それ以外は快適。別段の高級感もないが、そういうクルマではないのでこれでいい。
 試乗を終えてクルマから降りても、一番の印象として残ったのはなめらかな加速。エンジンがなくても、加速の気持ちよさっていうの感じるものなんだね。i3はエンジン車じゃなきゃ気持ちよくないだろうという固定観念を吹き飛ばしてくれた。
 いい体験ができた。


※運転中の映像はありません。

 東京モーターフェス2014、楽しかった。東京モーターショーとはまた別の楽しさ。屋外の開放感がひとつの要因かもね。

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