« マツダ CX-3発表! | トップページ | 新型NSX、コンセプトモデルとほとんど変わらず…… »

2014年11月23日 (日)

【試乗レポート】悩ましきかなデミオ

 ついに、マツダ デミオに試乗してきた。ディーゼルへの期待が高過ぎたというのもあるけど、言われているほど素晴らしいものではなかった、というのが一番の印象かな。悩ましいのである。どう悩ましいのかは、最後まで読んでいただくとしよう。


いい意味でも悪い意味でも“普通”:ガソリン

 今日、試乗したのはガソリンのATとディーゼルのAT。
 まずはガソリン車から。グレードは13S。
 このクルマはいい意味でも悪い意味でも“普通”だった。いい意味でというのは、自然なフィーリングで不満のない走りだってこと。脚やステアリングがふにゃふにゃしたヴィッツや、脚がゴツゴツしたフィット(初代&2代目)に比べると、乗り心地もハンドリングも良好。悪い意味でというのは、特に際立った魅力がないってことだ。
 エンジンは別段、トルクがあるわけではないけど、日常使用では何ら問題ないレベル。踏み込めばきれいに吹け上がるし、それなりに加速してくれる。クルマ全体としては好印象だ。

Img_45402s6試乗したデミオ 13S(SKYACTIV-G + 6AT)。ボディカラーはディープクリスタルブルーマイカ。デミオのボディカラーはカタログの色と実車とでかなり違うものがあるので、実車を見てから決めることをおすすめする。


あれ? 意外とトルクが細い?:ディーゼル

 さて、お次は本命のディーゼルだ。グレードはXD Touring。
 まず、走り出す前に感じたのはアイドリング時のエンジン音。カラカラとディーゼル特有の音が聞こえる。雑誌やネット上では、ディーゼルとは気づかないくらい静かという評判を目にしていたので、これはちょっと予想外だった。走り出してみる。あれ? 意外と力がないなあ。もっと力強い加速を想像してたのだが。アクセルを踏み込んでみる。ブロロロロロロ……。ディーゼルらしい音を響かせ、今度はグイィーーーンと加速! おお、これこれ。想像してたのはこれだよ。
 ディーラーの人曰く、CX-5、アテンザ、アクセラに搭載の2.2Lディーゼルは2ステージターボだが、デミオはそれとは違ってシングルターボなので(可変ジオメトリーとはいえ)ターボラグがあるとのこと。また、低回転での低燃費走行、高回転での力強い走りという2面性を持たせたのだとも。まあ、そうだとしても、低回転時のトルク不足がちょっと残念なのと、扱いづらいなあと僕は思ってしまった。昔のいわゆる“ドッカンターボ”ほどではないのかもしれないけど。
 あと、やっぱり気になったのは音。ディーゼルだと気づかない人もいるなんてディーラーの人は言ってたけど、明らかにディーゼル音なんだよね。耳障りとまではいかないけれど、ガソリンのスムーズな吹け上がり音と比べるとちょっとなあ、という感じ。
 SKYACTIV-Dへの期待度が高過ぎたのかもしれないけど、実際にディーゼルデミオに乗ってみると、手放しで賞賛できるようなものではなかったというのが正直なところだ。リニアな加速、自然なフィーリングという点では、ディーゼルよりもガソリンモデルの方が魅力的と感じた。

Img_45412s6XD Touring(SKYACTIV-D + 6AT)のインパネ。アナログタコメーターがセンターにあり、速度はデジタル表示される。

 
ディーゼルの熟成を待つべき?

 試乗を終えた後はクルマ全体諸々のお話をし(店長さんが対応してくれていろいろ濃いお話を聞かせていただき有意義な時間だった)、一応見積もりも出してもらったりした。デミオはかなり人気なようで、夏に先行予約したお客さんのぶんがようやく最近納車されているような状態だとか。4WDのディーゼルモデルは仮に今、注文したとしても生産は来年の2月末~3月初旬で、納車はそれからさらに約1ヶ月後とのことだ。
 で、クルマの評価に戻るけど、総合的にどうかというと、デミオはよくできていていいクルマだと思った。ただやっぱり、エンジンは悩ましいところで。たしかに踏めば力強いディーゼルだけど、スムーズなのはガソリンの方。ディーゼルはまだ熟成の余地が大きそうだ。じゃあガソリンエンジンがいいかというと、目新しさはないわけで(皆無とは言わないが)。とりあえず、マイナーチェンジまで待つのが得策かなあ。あるいは、MTのディーゼルはまた違うフィーリングなのかもしれない。デミオのディーゼルはATとMTとで最大トルクが違う設定になってるからね。今日のところはMT車は乗らなかったが、いずれ運転してみたいと思う。
 もう一つ、悩ましいのは4WDにMTの設定がないこと。今後出る予定はないのか聞いてみたが、わからないとのこと。これはしばらく様子を見るしかない。
 ちなみに、先日発表されたCX-3は来年3月頃の発売になるらしい。ディーラーの人は実車を見たと言ってた。CX-5の縮小版というよりはデミオをSUVに仕立てたという感じで、ラゲッジスペースはあまり広くないとのことだ。
 CX-3も気になるクルマ。というわけで、クルマを買い換えるとしても来春以降だな。

|

« マツダ CX-3発表! | トップページ | 新型NSX、コンセプトモデルとほとんど変わらず…… »

クルマ」カテゴリの記事

コメント

これまで運転してきた車の経験が糧となって、車を吟味する資格を与えてくれるんでしょうね。
来年に期待ですね〜

投稿: いまをいきる | 2014年11月24日 (月) 00:08

素晴らしいレポートですね
それに比べどっかの価格サイトはひどいもんです
マツコネは論外として自分も音と走りのモタツキで止めました

投稿: 社畜日本代表 | 2014年11月24日 (月) 02:01

いまをいきるさん
ルポを深く味わうことで、クルマの一つの基準が自分の中でできたのはたしかだね。

投稿: Mさる | 2014年11月24日 (月) 09:43

社畜日本代表さん
試乗してみて、巷の評価とのギャップを少し感じました。
フィーリングは大事ですよね。
マツダはそのあたりはわかってるはずなので、今後に期待したいです。

投稿: Mさる | 2014年11月24日 (月) 09:46

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73330/60702109

この記事へのトラックバック一覧です: 【試乗レポート】悩ましきかなデミオ:

« マツダ CX-3発表! | トップページ | 新型NSX、コンセプトモデルとほとんど変わらず…… »