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2016年3月

2016年3月29日 (火)

N-BOXという乗り物

Img_68952s6 先日、S660を一ヶ月点検に出した。メンテナンスが必要だったので代車を借りたら、N-BOXだった。それで、ショッピングモールの駐車場に行ったら、なんか低いクルマ(!)がいたので並べてとめてみたよ。

Img_68962s6 どちらも軽自動車なのだが、なんだこの差はw

 この希少な低いクルマのことも気になるけど、今日はその話ではなく。N-BOXのことだ。

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 N-BOXに乗ったのは初めて。これ、S660とは全然別の乗り物だね。シートポジションや目に入る景色は、なんとなくトラックを運転しているみたい。だんだん、何かを配達しているような気分になったよ。そういうお仕事をしたことがあるわけじゃないんだけど。
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 さて、走りだが、これが全然曲がらないw ステアリングがダル。ダルすぎるくらいダルなのだ。なぜこんなセッティングかというと、この高い車高のせいだと思う。これだけステアリングがダルだと、やはり疑問に思うのは、ここまで車高が高い必要があるのかということだ。
 そりゃ、必要な人もいるだろう。必要な場面はあるのだろう。しかし、僕が理解に苦しむのは、この乗り物が軽自動車で一番売れているということだ。そんなにこの高さを必要としている人が多いのか。
 たしかに、乗降性は抜群にラクチンだ。だけど、天井はここまで高くなくてもいい。重心高や空気抵抗、重量など、走りのことを考えれば高すぎる車高はデメリットの方が大きい。
 これを買う人はどう使ってるのだろうか。子供がいる家庭では便利なのか?
 なんてことをツイッターでつぶやいたら、フォロワーさんが教えてくれた。「抱いた子供をチャイルドシートに座らせてシートベルトを締める場面では、後席前のスペースが広く、室内が高いメリットがある」と。なるほど、それは納得できる。
 だからといって……と言いたくなってしまう僕なのだが、子育てをしたことがないのでもはやこれ以上はわからない。子育てって、たいへんなんですな。

 ということで、ここからは的外れであるのを承知で言うのだが、運転の楽しさについては、N-BOXは全然楽しくない。運転というより、むしろ退屈な“作業”である。運転の楽しさというものをあえて徹底的に排除するよう設計されたのではないかとさえ思ってしまう。おそらく、N-BOXのユーザーは走りのことはもう本当に全然どうでもよくて、室内が広ければ広いほどいいという価値観なのだろう。
 N-BOXをはじめとするスーパーハイトワゴンは、軽自動車規格という縛りがある中で、高さ方向に空間の広がりを求めて進化した先に生まれた乗り物だ。空間を確保する代わりに走りを犠牲にして。この進化はまるでゾウガメのようではないか。そう、あのガラパゴス諸島の。
 N-BOXは日本で多くの人に受け入れらているのは事実だ。今まで気づかなかったが、意識してみると道路はN-BOXだらけだ。地域性はあるにせよ、うちの周りではプリウスやアクアよりも、フィットよりもN-BOXが多い。これはちょっとびっくりだ。
 多くの人が支持するN-BOXなので、コーナリングが~とか、運転の楽しさが~とか言っても無意味なことは僕も理解しているつもり。が、これだけは言っておきたい。ブレーキフィーリングだけはよろしくなかった。ブレーキの踏み始めは効かなくて、あるところまで踏むとガクッと効く、いわゆるカックンブレーキなのだ。これでは、誰が乗っても運転しづらいと思う。もっとリニアな効きにはできないものなのか。難しいのかね。コストのかかることなのかね。

 ということで、そろそろ結論といこう。

 [結論] N-BOXは、乗るなら後席に限る。

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 いやあ、後席は広くて快適だねぇ。
 
 
 最後に。
 文中で、僕はN-BOXを“クルマ”ではなく“乗り物”と表現した。N-BOXは僕のイメージする“クルマ”とは違う、別の何かという感じだからだ。考えてみれば、N-BOXが登場した時のキャッチコピーは「New Next Nippon Norimono」であった。やはり“クルマ”ではない別の“乗り物”なのだと思う。

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2016年3月21日 (月)

思ってたんとちがう。カシオWSD-F10

Img_69072s6 3日前、ビックカメラでカシオのスマートアウトドアウォッチWSD-F10を見てきた。そこで、カシオの販売員さんにいろいろ聞いてみた。
 これ、Androidスマホと連携して初めて機能するんだね。iPhoneでは機能がかなり制限される、と。ダメじゃん。

 思ってたんとちがう。

 Android Wearを採用しているので、そういうことらしい。僕が勉強不足だった(´Д`;)
 それはともかく、WSD-F10は実に意欲的で、理想的とも言える機能を持った腕時計だと思っていたのだけれど、Androidスマホと通信しなければいけないこととか、電池が1日しか持たないこととか、まだ実用面では欠点があるように思う。物珍しさで買うような代物という感じ。今後の進化に期待かなあ。電池がせめて3日くらい持つようになればいいのかもしれない(個人的には、3日では全然物足りないのだが)。7万円(+税)という価格については、少し高いかな。でも、ガジェット好きな人なら出せる金額だね。

 WSD-F10は、腕時計型スマートフォンに近いものと思っていたけどそうではなくて、腕時計型スマートフォンインターフェイスなのかもしれない。

 なお、WSD-F10の発売日は3月25日だ。

WSD-F10|Smart Outdoor Watch - CASIO
http://wsd.casio.com/jp/ja/

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2016年3月13日 (日)

おもしろい! けどショボい。けど楽しい所沢航空発祥記念館

 先日、所沢航空発祥記念館の特別展「時代を翔る日本の傑作機たち」http://www.tamevent.com/) を見てきた。
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Img_68712s6 零戦や烈風など戦中の軍用機、そしてYS-11やMRJといった戦後から現在に至る日本の航空機開発の系譜を紹介した特別展だ。写真は、堀越二郎らのサインと局地戦闘機雷電の計器(実物)。
 ヒコーキファンのみならず、多くの人がすごく興味を持つテーマだと思う。ただ、予想していたとおりではあるが、展示品が少ないのが残念だった。

 航空機に限ったことではないが、日本には第二次大戦中のものがほとんど残っていない。日本がこてんぱんに負けたので仕方がない。悔しいけど。(技術の粋を集めた工業製品が失われてしまったことが悔しい。) であるならば、そういうのを世界(主に米国だとは思うが)から集めて、遺産として国内で保存・展示していく努力をもっとするべきだと個人的には思う。当時の日本の技術を結集した工業製品なのだから。

Img_68782s6 さておき、所沢航空発祥記念館に行ったのは初めてだった。クルマでうちから30分くらいなので行きやすい所にあるのだが、どうせショボいだろうと思って今まで行かなかったのだ。たしかにその通りのショボさだったのだけれど、展示品はかなりおもしろい!

Img_68502s6 目玉展示はバートルV-44。あのキモい(と僕は思う)胴体を間近で見られるのだ。それだけじゃなく、中にも入れる! 臓物(エンジン)も展示してある! やっぱりこの機体、キモいw

Img_68372s6 キモいといえば、コイツも結構キモい。シコルスキー H-19。エンジンがこんなところにあるんだね。エンジンは星型レシプロだ。

Img_68402s6 横から見たH-19。エンジンから伸びるプロペラシャフトがコックピットの下を通って天井を貫いている。

Img_68422s6 いろんな航空機のエンジンが展示してあるのもおもしろい。これはV-44に搭載された空冷星型9気筒エンジン。排気量約30,000ccのスーパーチャージャー付き。離陸出力は1,425馬力。そういえば、展示してあるV-44のエンジンルームにはインタークーラーと思しきものが見えていたな(先ほどの写真にも写っている)。
 他にはジェットエンジンもいくつか展示されていて、それぞれ見比べるととても興味深い。

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 パネル展示物としてこれはスゴイ! と思ったのがこれ。日本の航空機開発を一覧にしたもの。
Img_68552s6 なんてすばらしい資料なのだろう! 進化の系統をメーカーごとの分類と矢印で示してある。壁に貼りたいと思ったけど、ミュージアムショップには売ってなかった(´・ω・`)

 ヒコーキもおもしろいよね。所沢航空発祥記念館、とっても楽しかった。

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