おもしろい! けどショボい。けど楽しい所沢航空発祥記念館
先日、所沢航空発祥記念館の特別展「時代を翔る日本の傑作機たち」(http://www.tamevent.com/) を見てきた。
零戦や烈風など戦中の軍用機、そしてYS-11やMRJといった戦後から現在に至る日本の航空機開発の系譜を紹介した特別展だ。写真は、堀越二郎らのサインと局地戦闘機雷電の計器(実物)。
ヒコーキファンのみならず、多くの人がすごく興味を持つテーマだと思う。ただ、予想していたとおりではあるが、展示品が少ないのが残念だった。
航空機に限ったことではないが、日本には第二次大戦中のものがほとんど残っていない。日本がこてんぱんに負けたので仕方がない。悔しいけど。(技術の粋を集めた工業製品が失われてしまったことが悔しい。) であるならば、そういうのを世界(主に米国だとは思うが)から集めて、遺産として国内で保存・展示していく努力をもっとするべきだと個人的には思う。当時の日本の技術を結集した工業製品なのだから。
さておき、所沢航空発祥記念館に行ったのは初めてだった。クルマでうちから30分くらいなので行きやすい所にあるのだが、どうせショボいだろうと思って今まで行かなかったのだ。たしかにその通りのショボさだったのだけれど、展示品はかなりおもしろい!
目玉展示はバートルV-44。あのキモい(と僕は思う)胴体を間近で見られるのだ。それだけじゃなく、中にも入れる! 臓物(エンジン)も展示してある! やっぱりこの機体、キモいw
キモいといえば、コイツも結構キモい。シコルスキー H-19。エンジンがこんなところにあるんだね。エンジンは星型レシプロだ。
横から見たH-19。エンジンから伸びるプロペラシャフトがコックピットの下を通って天井を貫いている。
いろんな航空機のエンジンが展示してあるのもおもしろい。これはV-44に搭載された空冷星型9気筒エンジン。排気量約30,000ccのスーパーチャージャー付き。離陸出力は1,425馬力。そういえば、展示してあるV-44のエンジンルームにはインタークーラーと思しきものが見えていたな(先ほどの写真にも写っている)。
他にはジェットエンジンもいくつか展示されていて、それぞれ見比べるととても興味深い。
パネル展示物としてこれはスゴイ! と思ったのがこれ。日本の航空機開発を一覧にしたもの。
なんてすばらしい資料なのだろう! 進化の系統をメーカーごとの分類と矢印で示してある。壁に貼りたいと思ったけど、ミュージアムショップには売ってなかった(´・ω・`)
ヒコーキもおもしろいよね。所沢航空発祥記念館、とっても楽しかった。
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