« 「全輪駆動」を理解する――AWDどれ選ぶ? | トップページ | トヨタ カローラ フィールダーを運転してみた »

2017年5月25日 (木)

日産 ノートを運転してみた

 先日、レンタカーの日産 ノートを運転した。ノートといえば、最近マイナーチェンジをしてe-POWERというシリーズハイブリッドモデル(日産は電気自動車と言っている)が追加され、バカ売れしているのが話題になったが、今回乗ったのはマイナーチェンジ前のモデル。当然ながらオーソドックスなガソリンエンジン車で、走行距離5万km程度の個体である。念のため。

 
Img_3600a2s6●ここが変だよ日産ノート

 運転してみたら、いろいろ気になるところのあるクルマだった。

・シートポジションが変
 まずは運転席に座って、正しい運転姿勢を取ろうとしたが、無理だった。ブレーキペダルにシートの前後位置を合わせると、背もたれを不自然に立てなければ手がハンドルにとどかない。しかも、ヘッドレストが前に出ているから、後頭部が当たる。ちなみに一応、シートリフターはついているが、お尻の位置が多少上下するだけなので、大して役には立たない。結局、なんだか窮屈な姿勢で座らされることになる。
 僕の身長はおよそ170cmと日本人男性の標準サイズ。おかしいな、僕の脚はそんなに長いのかな。そうか、ならば仕方がないか。

・ステアリングが重ったるい
 ハンドルを回した感触は、動きが渋いというか、重ったるい。旧態然とした電動パワステだ。

・コーナリングで「おっとっと」
 ワインディングロードを走った。コーナーにさしかかり、ステアリングをきっていったらグラッ。おっとっと。コーナリング初期のロールが大きく、グラッと揺れる感じは不安を誘う。決して飛ばして楽しむクルマではないが、もう少し気持ちよくドライブできるようにはならないものか。

・操作が難しいカックンブレーキ
 ブレーキはいわゆる“カックンブレーキ”だ。ブレーキペダルの踏み方が浅いところではなかなかブレーキが効かず、ある深さのところでいきなりグワッと効く。そのため、カックンとなる。スムーズな減速をしたいのに、それがとても難しい。リニアなブレーキフィールにはできないものか。

・エコモードが使いにくい
 エコモードスイッチというのがあって、これをONにすると、アイドリングストップがはたらく。走行時は、アクセルを深く踏み込んでも無駄な燃料を食わない。……というと聞こえはいいが、別の言い方をすれば、力がなくなる。ま、普通に走っているぶんにはいいが、山坂道に来るとからっきし元気がなくなる。全然登らねぇ! エコモードスイッチをOFFにすればいいのだが、このスイッチがフロアのシフトレバーが生えている部分の横という変な位置にある。使いやすいとは言い難い。ホンダのECONスイッチはダッシュボードにあるが、日産エコモードスイッチはなぜこの位置なのか。謎である。
 
 
●良い面もある
 
 文句ばかり言うのもアレなので、良い面にも触れておこう。

・5人乗れる
 合法的に大人が5人乗れる。荷物もそこそこ載る。便利だね。

・アクセルを踏むと進む
 トランスミッションはCVT。シフトレバーを「D」に入れてアクセルを踏めば前進する。「R」に入れればバックができるぞ。簡単だね。
 
 
 とまあ、言いたい放題させてもらったが、個人の感想なのでご了承を。前述のように、ノートは先日マイナーチェンジしたので、最新モデルでは改善したところもあるかもしれない。
 新車にしろ、中古車にしろ、もしノートの購入を検討しているなら、ご自身で試乗して真価をご判断いただきたい。

|

« 「全輪駆動」を理解する――AWDどれ選ぶ? | トップページ | トヨタ カローラ フィールダーを運転してみた »

クルマ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日産 ノートを運転してみた:

« 「全輪駆動」を理解する――AWDどれ選ぶ? | トップページ | トヨタ カローラ フィールダーを運転してみた »