トヨタ カローラ フィールダーを運転してみた
レンタカーのトヨタ カローラ フィールダーを運転したのでインプレッションしよう。グレードは一番ベーシックな1.5X。エンジンは1.5L、トランスミッションはCVT、駆動方式は4WD。総走行距離はまだ2,700km程度という、ほとんど新車の個体だった。
●乗り心地は先代プリウスに似る
一番気になったのは乗り心地だ。ゴトゴトというかゴボゴボというか。段差を乗り越えた時の、最初の衝撃吸収は悪くないのだけど、その後の振動の収まり方が気持ちよくない。これは先代プリウス(3代目)に乗った時に感じたものと非常によく似ている。ワゴンボディということも災いしているとは思うが、ボディ剛性が足りていない感じもある。わずかながらブルブルとした振動が残るのも気になった。
ロードノイズは結構大きい。50km/hくらいで走っていると「ワー」という音が車内に響く。最初はスタッドレスタイヤを履いているのかと思ったくらいなのだが、そうではなかった。タイヤはダンロップのSP SPORT FASTRESPONSE。調べてみると、新車に標準で装着されるタイヤで、一般には販売されていないそうだ。(もちろん、ディーラーなどで注文すれば買うことはできる。)ノイズはトレッドパターンに原因があるのか、遮音が不十分なのかは不明。
●ラバーバンド感により出足は重たい
動力性能は、103PS、132Nmというスペック相応といったところ。やはりCVT特有のラバーバンド感があるので、出足の重たさは感じてしまう。とはいえ、2名乗車であれば必要十分ではある。
コーナリングは、国道の巡航や街中での右左折では不満はなかった。今回はワインディングを走る機会はなかったが、特に問題はないのではないかと思う。ただ、駐車場でクルマをとめる時のような低速では、ハンドルの重さが少し気になった。電動パワステによくあるフィーリングだが、このクラスのクルマでは目をつぶるべきところなのかもしれない。
燃費は、思った以上によくてびっくり。今回は約100kmの走行で、入れたガソリンは5Lに満たなかった。ということは、20km/L以上走ったことになるわけだ。渋滞のない道を淡々と走れたことが大きいが、それにしてもよく走ったと思う。なお、カタログ燃費は16.0km/Lである。
総合的には、可もないが、大きな不可もないといったところ。こうして見れば、フィールダーもやっぱり紛れもないカローラだったという感じ。これで188万円は安いのか、そうでもないのか。うーん。日常の脚として考えれば、これで充分なのかもね。
| 固定リンク
「クルマ」カテゴリの記事
- 三車三様。アクア、ルーミー、ヴィッツに乗ってみた(2018.12.31)
- カー・オブ・ザ・イヤーはXC40(2018.12.08)
- 充分。だけどそれでは足りないホンダN-ONE(2017.12.15)
- “まっすぐ走らないクルマ”――トヨタ パッソ(初代)(2017.12.03)
- 期待のSKYACTIV-Xを見てきた【東京モーターショー2017レポート】(2017.11.11)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント